北陸工芸の祭典「GO FOR KOGEI 2021」は、富山、石川、福井の北陸3県を舞台に繰り広げられる、工芸の祭典です。「工芸の時代、新しい日常」をテーマに、”現代アート化する工芸”と”デザイン化する工芸”を、高岡、金沢、小松、越前で同時開催する2つの[特別展]で展開するとともに、北陸の工芸産地をリアルとオンラインで巡るプログラムです。
展覧会について
特別展I「工芸的な美しさの行方 工芸、現代アート、アール・ブリュット」では、2012年に金沢21世紀美術館において開催した「工芸未来派」展で見せた現代アート化する工芸の動向をさらに発展させて、素材とその扱いにこだわった工芸、現代アート、アール・ブリュットの三者を紹介していきます。
他カテゴリーとの接近によって更新される工芸や、素材と技法という点から眺めたときに浮かび上がる現代アートやアール・ブリュット作品を、対立軸としてではなく、価値や方法を共有するものとして扱い、そして、“素材と技法の関係”を「うまい」「下手」という価値観を越えた物と人とが織り成す創造的な行為として捉え、新たな関係として三者を見ていきます。
通常、工芸的価値のヒエラルキーでは最上位と考えられる高度な職人技術ですが、それだけを工芸の正当な価値として扱うのではなく、それと対立するような“反技術”や、子供の遊びのような “非技術”といったものを含めて、人と物の関わりがつくり出す表現の可能性として紹介していきます。またそれは、工芸に限らない、広く「つくる」という作業の再評価でもあります。
会場となる勝興寺(富山県高岡市)、那谷寺(石川県小松市)、大瀧神社・岡太神社(福井県越前市)は、どれも文化財指定された歴史的建造物であり、その地の歴史や風土を見事に体現しています。そこに総勢20名の作家によるサイトスペシフィックな作品が展示されます。場所と作品の二者による生き生きとした空間が誕生することでしょう。
本展キュレーター:秋元雄史 東京藝術大学名誉教授、練馬区立美術館館
しょうぶ学園は富山県にある勝興寺にnui projectのインスタレーションを展示しています。ぜひご覧ください!
GO FOR KOGEI のHP
展示概要
■キュレーター
秋元雄史(東京藝術大学名誉教授、練馬区立美術館館長)
■会場設計
周防貴之(建築家)
■期間
9月10日(金)~10月24日(日)
■休場日
なし
■時間
午前9時~午後4時(那谷寺は午前9時15分~)
※ご入場は閉館の30分前までとなります。
■会場
勝興寺(富山県高岡市伏木古国府17番1号)
那谷寺(石川県小松市那谷町ユ122)
大瀧神社・岡太神社(福井県越前市大滝町13-1)
■入場料
共通パスポート 前売り 2500円 / 当日 3000円
勝興寺 1200円
那谷寺 800円
大瀧神社・岡太神社 500円