2022.06.04 UPDATE
心の窓(104)
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美術館での私の鑑賞のしかた

私が仕事の都合で日経新聞を購読していた時期は週末には芸術関連の特集があり、好きな画家の一人であるジョバンニ・セガンティーニを知ったのも週末の特集でした。日本では彼の作品は1点だけ「大原美術館」に収蔵されており、その絵画は「アルプスの真昼」と題されとても明るい色調で描かれていました。

新聞で特集された絵画の重い色調の作品(「悪しき母たち」「三部作」)とは異なり違和感を感じつつ思い立ったら即行動の私は1ヶ月も経たないうちに「大原美術館」へ。初めての訪問でした。

まず「アルプスの真昼」の展示室へ直行。展示室に入った瞬間、明るい光を放っていた絵画が目に留まりました。それが「アルプスの真昼」でした。眩しいな!!と感じつつ近づてみると、とても微細な点描法で描かれていました。同じ展示室には世界的名画エル・グレコの「受胎告知」も展示されていましたが、その存在を忘れるほど「アルプスの真昼」への感動は今でも鮮明に覚えています。

「大原美術館」の収蔵品は豊富で多岐に渡り駄作は一切ありません。1点1点全てをを鑑賞したい誘惑に駆られますが、それはさすがに疲れ果てます。

疲れない私の鑑賞のしかたは「大原美術館」に限らず展示室の入り口で全体を眺め、私に「呼びかけてくる」作品に集中し鑑賞します。余力があれば他の作品も鑑賞します。「順序」からは外れる鑑賞ですが新たな発見や感動もあります。皆様も試してみてはいかがでしょうか。

しょうぶ学園生活支援員 山路惠美子

季刊誌104号『心の窓』より掲載(季刊誌購読方法はこちらへ

しょうぶ学園生活支援員 山路惠美子